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2004年の舞台『スキップ』は、すばらしい成果だった。
回り舞台を効果的に使って、小説の場面がきびきびと切り替わる演出のスピード。俳優たちの身振りや動作だけで見えないものが立ち現れる、演劇ならではのウィット。小説の「地の文」をそのままセリフにし、原作の文体を損なわないまま、それをたくさんの俳優に割り振ることで生まれる語りのテンポ。
原作を脚色する手つきとして、これほどの成熟があろうかという、お手本のような舞台だったが、ここまで書いてきたことは、舞台の上の技術に関してでしかない。もう一段、上の話がまだだ。こういうことである。

言葉を真摯に愛し続ける作家が、言葉に誠実な主人公を描いた。その小説の言葉を逃すまいと誓った脚本・演出家のもとに、身体ひとつでその言葉を届けようとする俳優たちが集まった。その不器用な真面目さに、演劇の神が微笑んだ。
2017年版の新生『スキップ』を、今からこころ待ちにしている。

ぴあ株式会社 戸塚成

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キャストコメント

成井 豊(脚本・演出)
霧矢 大夢
深川 麻衣

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